ノルウェー・ノーベル委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長が22日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花した。平和記念資料館を見学し、「この街を訪れることは地球上のすべての人にとって、きっと素晴らしい経験となる」と話した。
ノーベル委員会は昨年、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を平和賞に選んだ。フリドネス氏はこの日、松井一実広島市長と懇談し、平和賞のメダルのレプリカを貸与。被爆者や市民団体とも交流した。
フリドネス氏は報道陣に「資料館で(被爆の)物語や写真を見て、被爆者の証言を聞くと人間として深く心を打たれる。核兵器は二度と使われるべきではないことを展示は明確に示している」と話した。フリドネス氏は23日に長崎市を訪れ、27日に東京都内で講演する予定。