【動画】“うまい魚”をハイブリッドで 「代理親魚技法」で養殖・増産へ=中山由美撮影、東京海洋大学提供
異なる種類の魚を掛け合わせた「ハイブリッド魚」を養殖し、販売する会社が立ち上がった。東京海洋大(東京都港区)が研究開発した「代理親魚」の技術を使い、おいしくても漁獲や養殖が難しかった魚に、新たな価値を加えて安定供給することを目指す。
「世界一旨(うま)い魚を創り、届ける」をコンセプトに昨夏、株式会社「さかなドリーム」(本社・千葉県館山市)が設立された。目指すは「魚食革新」だ。
日本近海には魚が約4千種いるものの、家庭の食卓にのぼる種類は1%未満。それ以外は知名度の低さで売りにくく、網に入っても捨てられる魚も多い。一方、養殖されているのはブリやマダイ、サケ、ウナギなど、魚種が限られている。
そこで研究者らが目をつけた…