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パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで2024年6月11日、イスラエル軍の攻撃により破壊された建物のがれきの中を歩くパレスチナ人の少女=AFP時事
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 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラム組織ハマスは11日、提示されている最新の停戦案について「前向きに取り組む」と回答した。ハマスはイスラエル側が容易に受け入れがたい修正を求めているとみられ、交渉が前進するかどうかは不透明な情勢が続く。

 停戦案はイスラエルがハマスに提示したものとして、バイデン米大統領が5月31日に公表した。人質とパレスチナ人拘束者の交換とその間の戦闘の停止、イスラエル軍の段階的な撤退、恒久的な停戦などが盛り込まれた3段階からなる。国連安全保障理事会は10日、この停戦案を支持する決議を採択し、ハマスに受け入れを求めた。

 イスラエル側は正式な声明を出していないが、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、「ハマスの回答は停戦案を拒否したに等しい」とするイスラエル政府関係者の反応を紹介した。ネタニヤフ首相は、ハマスの壊滅なくして戦闘終結はできないと繰り返している。

 NYTは交渉関係者の情報と…

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