パレスチナ自治区ガザで2025年2月8日、イスラム組織ハマスから解放されるイスラエル側の人質ら=AP

 パレスチナ自治区ガザの停戦をめぐり、イスラム組織ハマスは27日、イスラエル側の人質4人の遺体を返還した。ハマスによると、イスラエルも拘束していた約600人のパレスチナ人を釈放。停戦合意の第1段階で予定されていた人質の解放は終わり、今後は残る人質の解放とイスラエル軍の完全撤退からなる第2段階に向けた協議が始まる。

 イスラエル首相府は同日の声明で、人質4人の遺体の返還を受けたことを確認した。首相府は23日、ハマスが人質解放の際に屈辱的な式典を開いたと非難し、拘束中のパレスチナ人の引き渡しを延期すると発表していた。

 ハマスは27日の声明で、イスラエルに拘束されていたパレスチナ人約600人が釈放されたことを発表。「ガザにいる人質を解放する方法は交渉だけだ」とし、停戦合意の第2段階に向けた交渉に入る準備ができている意思を表明した。停戦については今後も保たれるとの見方が強いが、イスラエル軍の完全撤退を含む第2段階についてはどこまで順調に進むのか、不透明な部分も多い。

 一方、ガザの住民を移住させ…

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