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イスラエルのネタニヤフ首相(左)とガラント国防相=AP

 イスラエルのネタニヤフ首相が12日、イスラム組織ハマスとの戦闘をめぐるガラント国防相の発言を「反イスラエル的だ」と非難する声明を発表した。パレスチナ自治区ガザでの戦闘が長期化するなか、戦闘方針をめぐって、首相が国防相を公式に非難する異例の事態になった。

 地元メディア「ワイネット」によると、発端は、ガラント氏が12日の国会の委員会で語った「『完全勝利』についての議論は無意味だ」との発言だ。ネタニヤフ氏はイスラム組織ハマスとの戦いについて「完全勝利」を達成するまで戦闘を続けると述べてきた。

 委員会は非公開だったが、ガラント氏は名指しを避けつつ、戦闘継続に固執するネタニヤフ氏の方針をこき下ろしたと報じられた。

 これを受け、首相府が、ガラント氏を名指しで批判する声明を発表。ハマス壊滅は、ガラント氏を含めた「すべての人に義務づけられている」とした。

 イスラエルでは、ガザに残さ…

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