Smiley face
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2024年8月31日、デラウェア州の教会であったミサの後、記者団と話すバイデン米大統領=ロイター

 バイデン米大統領は8月31日、声明を出し、イスラム組織ハマスのイスラエル襲撃で人質になった米国人男性ハーシュ・ゴールドバーグ・ポリンさん(23)がハマスに殺害されたことを確認した、と明らかにした。イスラエル軍が同日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファの地下トンネルで人質6人の遺体を収容したうちの1人だという。

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 ハーシュさんは昨年10月7日、音楽祭に参加中に襲撃に遭い、片腕を失っていた。両親は8月21日に民主党全国大会で登壇し、息子を含む人質解放とガザの即時停戦を訴えた。会場からは拍手と「人質を帰還させよ」の大合唱が起きていた。

 バイデン氏は声明で「打ちのめされ、激しい憤りを感じている」とし、ハマスに「犯罪の代償を払わせる」と宣言。「残りの人質を解放させる合意の締結に向けて昼夜なく取り組む」と述べた。

 ハリス副大統領も別途声明を出した。ハーシュさんの両親と以前面会したことを振り返りつつ、寄り添う姿勢を示す内容で、ハマスの「継続的な残虐行為」を強く非難している。「ハマスがイスラエルの国民や米国民にもたらす脅威は一掃されねばならないし、ハマスにガザを支配させることはできない」としている。

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