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2023年10月17日、イスラエル南部キブツ・ベエリにある破壊された家。持ち主はハマスに殺害された=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の攻撃の発端になった昨年10月のイスラム組織ハマスの急襲作戦をめぐり、イスラエル軍は11日、初めに犠牲になった集落での軍の対応を検証した報告書を発表した。大規模な侵入への備えをしておらず、「住民を守るという使命を果たせなかった」と結論づけた。

 調査対象になったのは、ガザとの境界から東約5キロのキブツ・ベエリへの襲撃での対応。軍の調査チームが当時の軍の部隊内でのやりとりや残された映像、証言などをもとに検証した。人口1千人のこの集落では市民101人が死亡したほか、30人以上がガザへ拉致された。

 報告書によると、ハマスが急襲作戦を始めた10月7日早朝、イスラエル側に数千人の戦闘員が侵入し、同時多発的にガザ周辺の集落への攻撃を始めた。キブツ・ベエリでも数百人の戦闘員らが家屋に侵入し、市民を殺害した。

攻撃された集落、住民が7時間、自ら防衛

 襲撃時、地元の警備チームや…

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