会見する調査団のメンバーら=東京・霞が関の厚生労働省
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 美術家や映画監督ら表現者有志でつくる「表現の現場調査団」が24日、ハラスメントやジェンダーギャップなどに関する調査結果を発表した。文化芸術の現場で働く人はそれ以外の人と比べて、ハラスメント被害の経験率が高いことが示された。

 2021、22年に続く3回目の調査。今回は美術、音楽、マンガなど14分野の表現の現場に携わる当事者のほか、比較対象として、仕事で表現活動をしたことがない人からも初めて回答を得た。

 セクシュアルハラスメントや性的指向・性自認に関するSOGIハラスメントの調査では、職場で「キス・抱きつく・性的行為を求められた」経験のある人は、回答した表現者480人のうち14・6%で、表現者ではない99人のうち6・1%だった。「セクシュアリティーの告白を強要された」「密室に誘われた」など七つの項目すべてで、表現者の方が3・5~12・7ポイント上回った。

 表現の分野別では、「演劇・…

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