ブダペストで2025年6月28日、プライドマーチに参加する人々=AP

 ハンガリーの首都ブダペストで28日、LGBTQら性的少数者の権利を求める毎年恒例の行進「プライドマーチ」が行われた。権威主義的な姿勢を強めるオルバン首相が率いる政権は開催を禁止したが、リベラル派の市長が抵抗。地元メディアによると、政権に反発して欧州各地から集まった参加者は10万人を超えた可能性があるという。

 オルバン氏の右派政党が多数派を握るハンガリー議会は3月、児童への悪影響を理由にプライドマーチの開催を禁止する法案を可決。警察も禁止を発表したが、28日は予定通りに行われた。

 地元メディアによると、開催を求めてきたブダペストのカラーチョニ市長は28日の演説で、異なる考えなどを持つ人々を排除しようとする政府は常に存在したとしつつ、「この種の支配がいつか終わることを歴史は示している」と強調し、自由や尊厳、平等の重要さを訴えた。主催者団体はAFP通信に対し、参加者数は18万~20万人に上るとみていると説明した。

 オルバン政権は4月の憲法改…

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