朝日新聞が入手した「ハーレーダビッドソン ジャパン」が販売店に示した資料。販売実績が目標の80%を下回るなどすれば「ディーラー契約が更新されない」などとする記載がある

 米ハーレーダビッドソンの日本法人が、バイクの販売店に過剰な販売ノルマを課し、未達成分を自腹で購入させるなどしていた疑いがあるとして、公正取引委員会は30日、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いで同社への立ち入り検査を始めた。関係者への取材でわかった。

  • ハーレーが販売店に「自爆営業」強いたか 独禁法違反容疑で公取検査

 現場では何が起きていたのか。現役の販売店経営者が、実態について朝日新聞の取材に明らかにした。

 「続けても赤字が増えるだけ、もう限界」

 東日本の地方都市で30年超、店を営む男性は、年内にディーラー契約をやめると決めたという。現在の10台超の在庫は「売れる見込みはなく自腹で買い取るしかない」。

ノルマ達成「どう考えても不可能」

 男性によると、年間の販売目…

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