兵庫県川西市の路上で外装店従業員小瀬(こせ)秋雄さん(当時30)=伊丹市=が殺害された事件は、未解決のまま23日で23年が過ぎた。同日夜、現場付近と阪急川西能勢口駅で川西署員らが情報提供を呼びかけるビラ約500枚を配った。
県警によると、事件は2002年5月23日午後11時40分ごろに発生。川西市栄根2丁目の県道の側道で、オートバイにまたがった状態で胸から血を流している秋雄さんを通行人が発見した。刃物で刺されたとみられるが、物証となる凶器はみつかっていないという。
23年が経ったこの日夜、事件発生時刻にあわせて集まった遺族らは花と、秋雄さんが好きだったたばこ「ホープ」を現場に手向けた。母親の盛山時枝さん(77)は「二十何年も経つと淡々としている。私も何年かしたら命も尽きるやろうし。墓参りする時はもうちょっとで行くかもしれんからなぁ、ていつも言っています」と話した。
秋雄さんは事件当時、伊丹市…