11月の米大統領選に向けて、バイデン大統領とトランプ前大統領は15日、6月27日と9月10日に2回の討論会を開くことで合意した。異例の早い開催となる一方、選挙戦の終盤にあった伝統的な討論会のあり方は崩れた。
6月はCNN、9月はABCが討論会を主催する。米大統領選では1988年以来、無党派の「大統領選討論会委員会」が討論会を主催しており、今年も9~10月に計3回予定している。しかし、2人の候補者は欠席する予定だ。
討論会についての合意は15日朝、急展開した。バイデン氏はX(旧ツイッター)に投稿した動画で、「ドナルド・トランプは2020年、私に討論会で2回負けた。それ以来、参加もしていない」「最近はまた私と討論したいように振る舞っている。じゃあ、私を幸せにしてくれ。2回、してもいい。日程を選ぼう」と挑発した。
これを受け、トランプ氏もすぐに「2回の討論会に応じる」と表明。続いて、テレビ局2社が公式に2人の討論会開催を発表した。1回目は6月27日にCNN主催で観客を会場に入れずにジョージア州で実施、2回目は9月10日にABC主催で実施することに両者が合意した。
■追加の討論会は…