バイデン米大統領は10日、岸田文雄首相が北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）総書記との直接会談に意欲を示していることについて、「（北朝鮮との）対話を求めるのは前向きなことだ」と述べ、「歓迎する」との姿勢を示した。
ホワイトハウスで岸田氏と会談した後、共同記者会見で質問に答えた。バイデン氏は「私は日本と岸田首相を信頼している」とも語った。
北朝鮮による日本人拉致問題をめぐっては、岸田氏は「私から即時解決に向けた理解と協力を求め、バイデン氏から力強い支持を得た」と会見で説明。バイデン氏も、「拉致問題の即時の解決を含め、北朝鮮が人道上の深刻な懸念に対処しなければならないことを確認した」と語った。日本政府関係者によると、北朝鮮をめぐる議論は、首脳会談の前半30分間で行われた少人数会合で話し合われたという。日本側は上川陽子外相と秋葉剛男国家安全保障局長、米側はブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官（国家安全保障担当）が参加した。
岸田氏はこれまで、金氏との…
