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2024年7月17日、米ネバダ州ラスベガスで大統領専用機エアフォース・ワンに向かうバイデン大統領=ロイター

 米ホワイトハウスは17日、バイデン大統領(81)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。鼻水やせきをともなう軽い症状が出ている。バイデン氏は地元デラウェア州に戻り、隔離されたうえで、職務を続けるという。

 発表によると、バイデン氏はラスベガスを訪問中だったが到着後、体調不良を感じたために新型コロナの検査を受けたところ、陽性反応を示したという。同日午後に予定されていた選挙運動での演説は中止となった。

 バイデン氏は予定を変更してデラウェア州に戻るために大統領専用機に乗り込む前に、報道陣に問われて「体調は良い」と述べた。

 ホワイトハウスが明らかにした主治医の所見では、症状は軽く、呼吸数や体温などは正常。バイデン氏は経口抗ウイルス薬「パクスロビド」を服用したという。

 6月のテレビ討論会で失態を演じた後、バイデン氏は支持回復を狙って精力的に演説やメディア出演を続けてきた。だが今回の感染により、しばらく自宅での隔離を余儀なくされそうだ。

 バイデン氏は2022年7月にも新型コロナに感染した。このときは軽い症状が出たが、1週間ほどで回復し、重症化には至らなかった。(ミルウォーキー=高野遼)

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