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2024年6月3日、パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、イスラエル軍による攻撃を受けた現場で血痕を見つけるパレスチナ人女性=ロイター
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 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は3日、国連安全保障理事会の理事国(15カ国)に、パレスチナ自治区ガザでの停戦を求める決議案の草案を回付したと発表した。バイデン米大統領が、イスラエルがイスラム組織ハマスに示したとして公表していたガザでの戦闘休止に向けた新提案を支持する内容。安保理にはアルジェリアが即時停戦を求める案をすでに提出しているが、いずれも採択されるかは不透明だ。

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 アルジェリアが主導する案の交渉は始まっている。6月の安保理議長国である韓国の黄浚局(ファンジュングク)国連大使は3日の会見で、交渉段階に入っていることを認めた。採決を行うタイミングは未定としながらも「現在、議論や交渉は進行中だ。安保理ではない他の集まりでも交渉が進められている」と語った。ただ、米国はハマスを名指しして批判していないことで否定的だ。一方、米国はこれまでもガザに関する決議案を安保理に出してきたが、ロシアや中国の拒否権行使で廃案になっている。

 トーマスグリーンフィールド…

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