私「あのシーンは、ゴジラの体に積もった砂を払い落とした中島春雄以来の衝撃でした」
八木順一朗監督「光栄です。中島春雄さんのお名前を出していただけるなんて」
1月31日公開の映画「怪獣ヤロウ!」は熱い特撮愛に貫かれた傑作です。ご当地映画の驚くべき新機軸であると同時に、一度は捨てた夢に自分のすべてを懸ける平凡な地方公務員の感動ドラマ。更にその上、終盤のある特撮シーンは「想像をはるかに超える映像が撮れた」と八木監督が誇るほどの衝撃です(低予算なのに)。それが裸体と脂肪。
芸能事務所「タイタン」のマネジャーという顔も持つ八木監督へのインタビューに入る前に、まずはストーリーの説明から。岐阜県関市の観光課職員・山田一郎(ぐんぴぃ)は、やり手のワンマン市長(清水ミチコ)からご当地映画の製作を命じられ、監督に名乗り出る。10年ぶりに帰郷した青年を主人公とした市長の脚本で撮影を進めるが、思わぬトラブルから空中分解の危機に。起死回生、一発逆転を狙って、子どもの頃から大好きだった怪獣映画へ無理やり方向転換! ご当地怪獣映画は完成するのか?(低予算なのに)
発端は、子どもの頃から怪獣映画が大好きな八木監督が、故郷の関市からご当地映画を依頼されたこと。はて、ストレートに「ご当地怪獣映画」にせず、「ご当地怪獣映画を作る映画」にしたのはナゼ?
「振り返って考えると予算が…