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京阪交野市駅を発着する京阪バス=2024年11月22日、大阪府交野市、村井隼人撮影

 大阪府交野市にバス路線を持つ唯一の事業者・京阪バス(京都市)が、市内の路線の大半で運行を取りやめると決めたことを受け、対策を検討してきた市は22日、市が新たにバスを運行すると発表した。2.9億円を投じて路線や便数を維持し料金を下げる。ただ廃線の原因となった「運転士不足」は続く。山本景市長はこの日、将来的に消防士やゴミ収集車の運転手を活用することも検討しているとした。

 交野市では一部地域で市が巡回バスを走らせているが、そのほかのバス路線は京阪バスが担っている。市によると、市南部の星田や南星台の団地では唯一の公共交通機関で、朝のラッシュ時間帯は1時間あたり3便を計約60人が利用している。

 京阪バスは8月、運転士不足を理由に多くの路線を廃止することを市に通告した。来年3月に交野南部線のほか、津田サイエンスヒルズ、津田香里、寝屋川団地線の一部など市内で完結する路線から事実上撤退する。

新たな事業者を探したが

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