県内の主なバスや路面電車で使えるICカード「PASPY(パスピー)」が、29日でサービスを終了する。広島電鉄の窓口は、払い戻しや新たな運賃決済サービス「MOBIRY(モビリー) DAYS(デイズ)」の申し込みなどで連日混雑している。
PASPYは2008年に導入され、広島電鉄やアストラムラインなどで使うことができた。広島電鉄では8割の客が使っていたが、システムの更新費がかさむことから廃止が決まった。
サービス終了を前に、駅や繁華街にある広島電鉄の窓口は混雑が続いている。広島市中区の窓口「紙屋町営業センター」では、27日も待合所が満席となっていた。同社は窓口スタッフを増やして対応しているが、PASPYの払い戻しは27年3月末まで可能だ。同社の担当者は「時間に余裕はあるので、混雑している時期を避けて来てほしい」と呼びかけている。
「MOBIRY DAYS」はスマホにアプリをダウンロードし、クレジットカードなどとひもづけられる。