映画「つぎとまります」

 バスの運転士に光を当てた映画「つぎとまります」が完成した。若手俳優を主役に据え、ローカル路線の課題も見据えた異色作だ。

 秋田汐梨(しおり)が扮する美南は、バスの運転士になるために京都府亀岡市のバス会社に就職した。新米らしい失敗を繰り返しながら、バス業界の課題を乗り越えていく。

 「まっすぐに突っ走るところは似てるかな」。自身は小学6年で読者モデルのオーディションに落ちた。同じグループ面接を受けた人が合格し、活躍するのが悔しかった。翌年再び受験し、夢をかなえた。

 一方、失敗しても目に見えて落ち込んだりしない。「寝たら忘れるタイプなので」とほほ笑む。

 実際の運転席に座る撮影は停車中に客が乗り降りする場面くらい。アナウンスや扉の開閉など運転以外の作業が多く、難しさを実感した。

 片岡れいこ監督の友人に、現…

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