ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の死去に伴って次の教皇を選ぶ秘密選挙「コンクラーベ」が7日から始まる。会場はミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」で有名なバチカンのシスティーナ礼拝堂。投票権を持つ枢機卿たちは外部との接触を遮断されて投票を繰り返す。密室で何が行われるのか。
枢機卿は教皇に次ぐ高位聖職者で、コンクラーベはその枢機卿たちが世界に約14億人の信者を抱えるカトリック教会のトップである教皇を選ぶ。教会法が定める教皇の条件は「カトリック信徒の男性」だが、実際には投票権を持つ80歳未満の枢機卿の互選だ。
【ビジュアル解説】コンクラーベ 教皇選挙とは
次期ローマ教皇を決める「コンクラーベ」が7日から始まります。どうやって決めるのか、写真とイラストで詳しく解説します。
コンクラーベの名前は「鍵をかけて」というラテン語に由来する。13世紀にイタリアとフランスの枢機卿による権力闘争で、教皇が約3年決まらなかった時、枢機卿らを会議場に鍵をかけて閉じ込め、早く決めるように促したことから生まれた儀式とされる。
教皇の死去や退位を受けて…