プロ野球・阪神タイガースの4番打者、佐藤輝明のバットを入団1年目から作っているのが、スポーツ用品などを製造するミズノテクニクスのバットクラフトマン、名和民夫さん(58)だ。現在、佐藤輝が使っているバットの特徴を聞くと、「非常にオーソドックスな形。みんなが使いやすい形、とも言えます」。
1985年に入社した名和さんは、93年に木製バット製造の部門へ異動。30年以上、バットづくりに携わってきた。
- 阪神はなぜ独立Lに寄り添うのか 「夢と希望を届けると言っても…」
2008年からは、会社の先輩職人で「名人」と呼ばれた久保田五十一(いそかず)さんから、メジャーリーグで活躍したイチローさんや松井秀喜さんのバットづくりを引き継いだ。
名和さんの手によって生まれたバットを愛用してきた選手は多い。現在も100人近いプロ選手が、自分専用のバットをオーダーし、使っている。
名和さんが佐藤輝と初めて会…