大規模な反政府デモの末、バングラデシュのハシナ首相が辞任に追い込まれた。一夜明けた6日、首都ダッカでは市民らが「自由だ」と叫び、喜びを爆発させていた。
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市内のあちこちでビルが焼け焦げ、高速道路の料金所は完全に焼け落ちた。暴徒化したデモ隊が、政府の関連施設に次々と放火した痕跡だ。
中心部の首相公邸。「殺人者のオフィス」「うそつき」と落書きされた門の前に兵士が50人以上並び、進入を阻んでいた。だが、空気は意外なほど和やかだ。市民がスマートフォンを持って近づくと、兵士も笑みを浮かべて撮影に応じた。
「独裁者からの独立だ」市民歓喜
5日には、ハシナ氏が国外脱出した後の公邸にデモ隊が乱入し、家財道具や装飾品を略奪した。政権退陣の象徴とも言える場所だ。
教師のサイドゥル・イスラム…