トランプ前米大統領(78)が副大統領候補に選んだJ・D・バンス氏(39)が17日、共和党全国大会で正式に指名を受諾した。白人労働者層の苦境を描いた自伝で得た知名度と、トランプ氏への忠誠をてこに、副大統領の座をうかがう地位まで一気に上り詰めた。演説で誓ったのは、トランプ氏が掲げる「米国第一」の忠実な遂行だ。
- 共和党副大統領候補バンス氏が指名受諾演説 トランプ信奉者アピール
- 米副大統領候補、「ひげの壁」破る? 主要政党では約100年ぶり
「高校2年のとき、中国との甘い貿易協定が結ばれた。バイデンは支持していた」
「高校3年のとき、悲惨なイラク侵攻をバイデンは支持した」
バンス氏は「ラストベルト(さびついた工業地帯)」に含まれるオハイオ州選出の上院議員。指名受諾演説では、中国の世界貿易機関(WTO)加盟を認めたことなどを念頭に、冷戦終結後に米国が推し進めたグローバル化や対外介入の節目を次々に挙げた。長く上院議員などを務めたバイデン大統領(81)に結びつけて批判を重ね、その帰結をこう説いた。
「オハイオやペンシルベニア…