Smiley face
写真・図版
米ワイオミング州ジャクソンホールで21日、経済シンポジウムに出席するFRBのパウエル議長=ロイター

 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は22日、現在の政策金利が「引き締め水準」にあるとの認識を示したうえで、「政策スタンスの調整が必要になるかもしれない」と述べた。早ければ9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げする可能性を示唆したものだ。発言を受け、22日の米株式市場ではダウ工業株平均が一時900ドル超値上がりし、4万5700ドル台をつけて取引時間中の過去最高値を更新した。

  • NYダウ、一時900ドル超値上がり パウエルFRB議長の講演受け

 パウエル氏は、米西部ワイオミング州ジャクソンホールでの毎夏恒例の経済シンポジウムで講演。米経済は短期的にインフレ上ぶれと雇用下ぶれのリスクがあるとの認識を示した。そのうえで「基本的な見通しとリスクのバランス変化」を踏まえ、政策金利を調整する可能性があるとし、利下げをほのめかした。

 ただ、利下げは「慎重に進める」とも述べ、今後の経済指標などの「データ次第」であると強調した。

 FRBは昨年12月に利下げ…

共有