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開会式の前日、聖火リレーを見物するために集まった人たち=2024年7月25日午後、パリ郊外、柴田悠貴撮影

 五輪が26日、100年ぶりにパリの街に帰ってくる。「広く開かれた大会」というスローガンのもと、エッフェル塔やコンコルド広場など歴史的名所を舞台に1万人を超える選手たちが、8月11日まで32競技329種目で熱戦を繰り広げる。

 26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)には、パリ中心部を流れるセーヌ川で開会式がある。4年に1度の祭典は、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとイスラム組織ハマスのガザでの戦闘が続く異例の状況で開かれる。

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わき上がる希望とパリへの思い

 たゆたえども沈まず――。パリ市の紋章には、風に帆をふくらませた帆船とともにラテン語でそう刻まれている。

 「どんなに強い風が吹いても、揺れるだけで沈みはしない」。かつて水運で栄えたパリの船乗りのための言葉は、革命や戦乱、テロを乗り越えてきた街の象徴になった。五輪は、そこに新たな歴史を刻むことになる。

 街の心臓であるセーヌ川沿い…

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