陸上女子短距離のレジェンドが、最後の世界大会を日本で迎える。
「こんにちは」「わたしはシェリーアンさんです」
38歳のシェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)は、ちゃめっ気たっぷりに日本語を話す。スプリント王国の女子100メートル代表として、9度目の世界選手権で東京へやってくる。
最初の世界選手権は20歳だった2007年の大阪大会。400メートルリレーに出場した。
「まだ若くて、自分が何者かわからなかった。緊張で走りたくなかった。でも、その経験が競技人生を変えた」
翌年以降の活躍はすさまじい…