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TVerの特設ページのイメージ=同社提供
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 26日に開幕するパリ五輪。テレビ各局は特別な編成で中継する。インターネットで楽しむ人も増えそうな今大会だが、放映権料の高騰などがあり、今後の五輪中継には暗雲も立ち込めている。

 テレビは五輪とともに歩んできた。今大会もNHKは、地上波で約315時間の放送を予定するなど、リオデジャネイロ五輪並みの中継となる。サッカー男子の初戦を皮切りに、体操男子団体決勝といった競技を放送する。

 民放各局も力を入れる。TBS系は27日、世界選手権を3連覇した角田夏実選手が出場する柔道女子48キロ級の決勝を中継。民放中継では珍しい「五輪金メダル1号」への期待もかかる。

 五輪とテレビの関係は切り離せない。東京五輪があった1964年に白黒テレビの普及率が87・8%に達した。初めてカラーで放送され、スローモーションなどの技術も導入。「テレビ・オリンピック」と呼ばれた。72年の札幌五輪では、カラーテレビの普及率が5割を突破。98年長野五輪では全競技をハイビジョン(2K)で中継した。一方で、前回の東京五輪では高精細な4K・8Kテレビの全面的な普及までは至らなかった。

 ただ今大会が、転換点になる可能性がある。東京五輪で取り組みの進んだインターネット配信が、定着するかどうかの試金石になるからだ。

 NHKでは、地上波で中継する競技をNHKプラスで同時・見逃し配信する。担当者は定例会見で、「メダルの瞬間など様々にテーマを工夫したプレイリストを作成し、ニーズに応えていきたい」と力を込めた。

 民放は、配信の中心を担ったgorin.jpを閉じ、ドラマの配信などで認知度が高まったプラットフォームTVerに一本化。NHKの中継競技の一部を除き「ほぼ全競技」の配信を予定する。NHKプラスと合わせればすべての中継がネットで見られる。今回初めて、スタジオ部分などを含めた地上波番組の同時配信を行う。

高騰する放映権料、五輪は無料で見続けられる?

 民放連の遠藤龍之介会長は「…

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