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幼少期に公園の遊具で遊ぶ桜井つぐみ選手(右)と清岡幸大郎選手=桜井優史さん提供
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 7月に開幕するパリ五輪のレスリングに、幼なじみの男女が出場する。桜井つぐみ選手(22)=女子57キロ級、育英大=と清岡幸大郎選手(23)=男子フリースタイル65キロ級、三恵海運=だ。

 2人は高知県生まれで同じ学年。20年前、互いを相手に練習を始め、抜きつ抜かれつしながら成長してきた。「ずっとチームメートで、ライバル」という関係だった。

 「彼女がいないと今の自分がないんじゃないかというくらい欠かせない存在です」

 6月2日、高知市のホテルに約300人が集まった五輪壮行会で、清岡選手はそう語った。かたわらで椅子に座る桜井選手は、ほほ笑んでいた。

 「きょうだいのような存在」(清岡選手)という2人は2004年、桜井選手の父で高校教諭の優史(ゆうじ)さん(48)がつくった高知レスリングクラブで出会った。

 ともに新世紀ベビーと呼ばれた01年生まれで、清岡選手は3歳、桜井選手は2歳だった。

 香川県出身の優史さんは高校3年のとき、レスリングで国体優勝し、大学を卒業後、高知県の教員となった。クラブを始めたのは、教え子の敗退を機にジュニアから育成したいと考えたからだ。

 練習は、勤務校のレスリング場の空き時間。メンバーは多い時でも20人。2人は互いを相手にしながら技を磨いた。

■抜きつ抜かれつしながら成長…

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