パレスチナ自治区ガザでの攻撃がジェノサイド(集団殺害)にあたるとして南アフリカがイスラエルを国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)に提訴した訴訟で、ICJは3日、パレスチナが訴訟への参加を申請したと発表した。パレスチナはガザの状況などについて、審理で直接報告できるようになることなどを求めている。参加についてはICJが判断する。
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申請は5月31日付。パレスチナはICJに提出した書面で、戦闘が始まった昨年10月以降、3万6千人以上が亡くなり、そのうち少なくとも1万5千人以上が子どもだったと指摘。「イスラエルの軍事作戦は、パレスチナ社会と文化、社会制度を地図上から消し去るための組織的な努力の一環だ」と非難し、「(1948年に)ジェノサイド条約が採択されたのは、まさにこのような危険な状況のためだ」とした。
ICJは5月24日、暫定措置としてイスラエルにガザ南部ラファでの軍事作戦の即時停止命令を出したが、ラファでの攻撃は止まっていない。パレスチナは書面で、ICJの命令後も「イスラエルのジェノサイドの戦争は続いている」とした。
国連の司法機関であるICJ…