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東京都調布市から家族4人で平和公園を訪れた会社員の山田眞士さん(53)は、昨年広島の平和記念公園に行った。今年は8月9日に合わせて長崎に来ることにしたという。平和が当たり前ではないことを子どもたちにわかって欲しいと平和祈念像の前で祈りを捧げる。来年は沖縄を訪ねたいと話した=2025年8月8日午後2時29分、長崎市、小宮路勝撮影

 米軍による長崎への原爆投下から、9日で80年。1発の爆弾で、7万人以上の命が奪われたとされます。被爆地の痛みと、悲しみは今も続きます。犠牲者を悼み、あしたの平和を願う営みをお伝えします。

12:00

パレスチナ代表、初参加へ

 駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム代表(大使に相当)は8日午前、パレスチナの現状について長崎市で講演。終了後、報道陣に「長崎のレジリエンス(回復力)と平和への献身に敬意を表するために、ここにいる」と述べた。

 9日に市内である平和祈念式典に初めて参加するという。イスラエルも式典に招待されたことについて、「2日前もイスラエルはガザを攻撃した。彼らが何も学ばないのであれば、招待はするべきではない」とも述べた。

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講演をする駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム代表=2025年8月8日午前10時48分、長崎市、鳥尾祐太撮影

09:00

「きれいな水を届けたい」

 長崎市松山町の平和公園にある平和の泉で8日、市内の小中高校生3人が水くみをした。9日の平和祈念式典で祭壇に捧げる水。「のどが乾いてたまりませんでした」などと記された石碑の前で、3人は「亡くなった方たちにきれいな水を届けたい」などと思いを込め、ひしゃくで水をくみ上げた。

 3人は、市立西北小6年の池田小百合さん(11)、市立三川中3年の大原哲生(てっしょう)さん(14)、市立長崎商業高2年の栗原在(あり)さん(16)。式典では祭壇に水を捧げる役も担う。

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