パレスチナ自治政府のムスタファ首相が28日、ロンドンを訪問し、英国のスターマー首相やラミー外相と会談する。英国によるパレスチナの国家承認に向けて、具体的な道筋をつけられるかが焦点となる。
- パレスチナの国家承認は総選挙時の公約でも「約束」
自治政府首相が英国を公式訪問するのは2021年以来。23年10月にイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってからは初めてとなる。
英政府によると、将来的にパレスチナ国家とイスラエルが共存する「2国家解決」の一環として、パレスチナの国家としての地位を促進するために取り組むことを明記した「覚書」を結ぶとしている。
ラミー氏は声明で「パレスチナ国家承認に向けた英国のコミットメント(関与、尽力)を改めて確認する」と主張。ただ、実際の国家承認については「最もインパクトのあるタイミングで」としており、実現の時期は見通せない。
パレスチナの国家としての地…