職員へのパワハラ問題で不信任決議を受けた秋田県鹿角市の関厚市長が、議会を解散したことに伴う市議選(定数18)が9日に投開票され、前職11人、新顔7人が当選した。投票率は62・29%(前回64・05%)で過去最低だった。
新議会で再度、不信任決議案が提出された場合、3分の2以上が出席して過半数が賛成すれば可決となる。今度は市長が失職し、50日以内に市長選が行われる。
選挙戦には解散で失職した前職13人、新顔10人、元職1人の計24人が立候補した。当選した前職11人のうち10人は、前回の不信任決議案に賛成。反対した1人も告示前の取材に対し、再び不信任決議案が出された場合は「来年度予算案の審議に影響が出ない限り賛成する」と話していた。
新顔は、当選した7人のうち5人が事前の取材に賛成する意向を示しており、不信任決議案が再可決される公算が大きい。
関市長を巡っては、「国だと地下鉄に飛び込むか、ビルから飛び降りる」と職員に発言するなど計12の言動について、市の第三者委員会がパワハラと認定。市議会(欠員1)は不信任決議案を賛成15人、反対2人で可決した。これに対し、関市長が「予算案の審議を放棄した」として議会を解散した。