国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)は3日、部下に「代えるのはめちゃめちゃ簡単」などと発言した大津欣也理事長のパワーハラスメント問題を受け、大津理事長が役員報酬の1割を3カ月間自主返納すると発表した。
国循によると、大津理事長は2日、パワハラ問題について第三者が調査した最終報告を監事から受け、責任者として自らを律するため、自主返納を決めた。また、改めてハラスメント研修を受けるという。
大津理事長は同日、職員らに「一連の報道で不安を与えている」として謝罪。パワハラの該当者からの申し出があれば「直接謝罪したい」とも述べたという。
今後も国循のハラスメント調査委員会で調査する可能性があるが、理事長に対する処分は規定がなく、予定されていないという。