石破茂首相は9日、支援者からのパーティー券収入などを政治資金収支報告書に記載しなかったとの一部報道について、「そのような事実はない」と改めて否定した。この支援者からパーティー券購入や献金を受けた事実もないという。衆院文部科学委員会で立憲民主党の津村啓介氏の質問に答えた。
不記載の疑いは週刊文春が報じた。報道によると、支援者は2003年から約10年間、1度に数百万円分の政治資金パーティー券を購入し、08年と12年の自民党総裁選の際には首相側に現金100万円を渡したとされる。政治資金規正法では、1回に20万円超のパーティー券を購入した場合には報告書に名前などを載せる必要があるが、首相の報告書には記載がなかったという。
委員会で首相は、この支援者について「付き合いは40年ぐらい前にさかのぼる」と説明。短期間、首相の政治団体の代表者を務めていたとした。その上で、「パーティー券と献金を受け取ったことがないのか」と問われ、「その通りだ」と答えた。
