腎臓でつくられた尿を膀胱(ぼうこう)へと運ぶ尿管と同じ構造をもった立体的な組織「尿管オルガノイド」の作製に成功したと、熊本大学が発表した。腎臓などの病気の手術で切除した尿管の再建への利用や、「人工腎臓」への発展が期待できるとしている。

 オルガノイドは試験管の中でつくられる臓器のミニチュア版で、立体的な構造になるように細胞の集まりを培養したもの。実際の臓器より小さいが、本物に近い構造や機能を持つ。英語の「臓器(organ)」と「似たようなもの(oid)」を組み合わせた言葉だ。

 熊本大発生医学研究所の西中…

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