国産の災害救助ヒューマノイドの開発、実用化をめざすと発表したテムザックの高本陽一議長(左から3人目)ら=2025年6月30日午前11時30分、京都市中京区、諏訪和仁撮影

 災害時に救助隊員と一緒に救助にあたるヒト型のロボット(ヒューマノイド)を実用化しようと、ロボットメーカーのテムザック(京都市)や電子部品大手の村田製作所(京都府長岡京市)などが開発グループを作った。ヒューマノイドの開発は、中国や米国が力を入れており、日本勢が力を合わせることで巻き返しを図る。

 開発グループには「京都ヒューマノイドアソシエーション(KyoHA)」と名付けた。メンバーはテムザック、村田製作所のほか、早稲田大、IT関連のSREホールディングス(東京都港区)。今後、志を同じくする国内の研究機関や企業を加えていく。

 目標は、2026年12月末までに災害救助にあたるヒューマノイドの試作機を作り、改良して29年3月末までに量産モデルを完成させることだ。試作機の大きさは、高さ3メートル以下、重さ300キログラム以下で、持ち上げ能力は100キログラム以上、歩行速度は時速5キロほどとする。開発にかかる数十億円は、メンバー企業や外部から調達する。

 開発メンバーで、早大でヒュ…

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