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 中国が日本人向けの短期ビザ免除措置を30日に再開させる。古くは万里の長城や故宮などの歴史遺産が観光客を引きつけてきた中国だが、コロナ禍や日中関係の冷え込みを経て遠のいた日本人客は戻るのか。海外ガイド本「地球の歩き方」は今月、中国大陸のシリーズとしては5年ぶりに「北京編」を改訂した。

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 故宮や天安門広場に近い北京の中心部。「招待所」という看板の掛かった、飾り気のない堅牢な建物の中に行列ができていた。四川省宜賓市が設置する出先事務所に併設されたホテル兼レストランだ。

写真・図版
北京にある四川省宜賓市の出先事務所に併設された飲食店。ゆでた豚肉をニンニクだれで食べる「蒜泥白肉」(左)、「辣子鶏」(中央)、「宜賓燃面」(手前右)など、本格的な四川料理を味わえる=2024年11月21日、小早川遥平撮影

 北京には四川の省や各市の出先事務所のレストランがあるが、なかでも銘酒「五糧液」の産地として知られる宜賓市のレストランは本格的な四川料理を味わえると人気。味にうるさい北京っ子や、同市からの出張者が北京でも地元の味を求めて通うという。

 ネギやピーナツなどを唐辛子が効いたたれで食べるまぜそば「宜賓燃面」や、鳥の唐揚げを大量の唐辛子とともに炒めた「辣子鶏」といった本場の味がメニューに並ぶ。店のあちこちから「辛すぎる」という客の声が聞こえ、店員が卓上の料理から唐辛子を取り除いてあげている。

「歩き方」が映す最新中国

 14日に改訂された「地球の歩き方・北京編」で、地方事務所そばの飲食店を紹介する「駐京弁(北京駐在事務所)レストランで各地の味を体験!」というコーナーに取り上げられた。他にも中国北部・黒竜江省の冷麺や中国南部のリゾート地・海南島のココナツ火鍋、雲南省のきのこ料理など、北京で味わえる各地の料理を6ページにわたって紹介している。

5年ぶりに改訂された「地球の歩き方」からは「ガチ中華」だけではなく、「映え」スポットなど観光客を取り巻く環境の変化が見えてきます。記事の最後には、編集室が指南する「中国で気をつけなければいけない行動」を紹介します。

 編集室の斉藤麻理さんは「コ…

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