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上映会への来場を呼びかける放送部員ら=2025年3月15日午後1時43分、埼玉県立深谷第一高校、猪瀬明博撮影

 埼玉県立深谷第一高校(深谷市)の放送部が22、23の両日、深谷市民文化会館で上映会を開く。3年間の活動報告として3年に1度開いているイベントで、過去の秀作を含めたドキュメンタリーや創作ドラマなど短編計55作品を披露する。

 同校放送部は1962年創部。地域を知り、そこに生きる人々と交わり、自らの成長につなげていこうと、2009年から作品づくりを始めた。これまでに120作品以上が制作され、「文化部のインターハイ」といわれる総合文化祭など全国規模のコンテストで何度も賞を受けている。

 上映会は9年前に始まり、今回が4回目。テーマは「深谷を知り、深谷に学ぶ 県北を知り、県北に学ぶ」。15日には顧問の宮川辰也教諭(60)の指導の下、リハーサルがあった。司会者のトークや照明の切り替えなどを実際にして進行の流れを確認。部員は積極的にアイデアを出し合って細かな修正を加え、本番に備えた。

 8日に卒業したばかりの3年生は上映会が最後の部活になる。リハーサルで大張り切りだった保泉碧さん、三上宗土さんの副部長2人が「一押し作品」を教えてくれた。

 最初に挙げたのが創作ビデオドラマ「笑来(しょうらい)」。笑わなくなった同級生たちの前で昼休みに漫才をする男子生徒2人を通して近未来を描いた作品で、「映画甲子園2023」で最優秀撮影賞などを受賞した。もう一つが、上里菅原神社(上里町)のウクライナ出身の神職を取り上げたドキュメンタリー「スラーヴァ」。いずれも戦争と平和をテーマにしたもので、23日に上映される。

 2人は「3年間の集大成。取材や作品作りに協力してくれた方々を招待しています。ぜひ感謝を伝えたい」と話している。

 両日とも休憩を挟んだ4部構成で、22日は正午~午後4時10分、23日は午前10時~午後3時10分。無料。詳細は同校ホームページ内にある放送部のページで。

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