3月のビール類の販売数量が、市場全体で前年同月比36%増と大幅に増えたことが10日、わかった。ビール大手4社が推計として明らかにした。原材料価格の高騰や、物流費の上昇を受けて4月からビールや缶チューハイなどが一斉に値上げされる直前の「駆け込み特需」とみられる。
各社の個別の銘柄でみると、キリンビールは、「一番搾り」が数量ベースで48%増。「淡麗グリーンラベル」も50%増となった。サントリーは、ビール類が数量ベースで42%増。「サントリー生ビール」「金麦」が好調だったという。4、5月は一定の反動減が見込まれるが、「ビール需要はその後、底堅く推移する」(市場関係者)とみている。