藤井一興さん

 フランス近現代音楽のエキスパートで、ピアニストと作曲家の双方で国際的に活躍した藤井一興(ふじい・かずおき)さんが18日、糖尿病性腎症で死去した。70歳だった。葬儀は2月2日午前9時30分から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は姉の千見寺(ちけんじ)ひろみさん。

 東京芸術大学在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立高等音楽院で学び、作曲科、ピアノ伴奏科ともに1等賞で卒業した。さらに、パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科を、高等演奏家資格第1位で卒業した。

 巨匠メシアンに作曲を、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグロジェに師事。マリア・カナルス国際コンクールなど、数々の国際コンクールで上位に入賞した。

 フォーレの楽譜の校訂者としても知られた。桐朋学園大と東邦音楽大大学院の特任教授を務めた。

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