入学者が減って閉校のピンチにたたされている静岡県立浜松湖北高校佐久間分校(浜松市天竜区)を守ろうと、浜松市が動き出した。県内外から生徒を集めるため、下宿先を整えて家具や家電を用意し、相乗りタクシーでの通学まで想定する。高校生が学び、暮らす地域の活気を「何としても残したい」という。
8月29日に発表した9月補正予算案に、翌年度以降に計上する予算の債務負担行為も含めて1380万円を盛り込んだ。
佐久間分校は、浜松市中心部から北へ直線距離で40キロあまり、山に抱かれ、蛇行する天竜川に囲まれた場所にある。グラウンドにシカが姿をみせることもある中山間地の学校だ。
定員40人に対して2024…