米軍が使用可能な軍事拠点の一つ、フィリピン海軍のカミロオシアス基地=2023年4月、カガヤン、大部俊哉撮影

 フィリピン国家捜査局は20日、情報通信機器を搭載した車で偵察活動をしたとして、中国籍の男1人とフィリピン籍の男2人をスパイ容疑で逮捕したと発表した。機器から、米軍やフィリピン軍が使用する軍事拠点の映像が確認されたという。

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 捜査局によると、この車は昨年12月から今月にかけ、マニラ首都圏を含むルソン島の複数の地域を往復。後部座席に搭載された機器で、地形や建造物のデータを収集していた。首都圏の路上で捜査員が車を発見し、乗っていた3人を逮捕した。

 機器は遠隔操作や通信ができるようプログラムされ、中国からのアクセス記録が発見された。撮影された映像の中には、米比の防衛協力強化協定(EDCA)に基づき、米軍の使用が許可されている軍事拠点が複数含まれていたという。

ほかに中国人3人の関与も浮上

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