1995年12月31日。第37回日本レコード大賞を受賞したのは小室哲哉が作詞作曲、プロデュースしたtrf（現ＴＲＦ）の「Overnight Sensation ～時代はあなたに委ねてる～」だった。以降4年連続で自作曲が同賞を受けることになる。
赤坂のTBSを出た小室は渋谷のNHKへ。紅白歌合戦のステージにはtrf、安室奈美恵、そして浜田雅功とのユニット「H Jungle with t」とともに上がった。披露した曲は、それぞれミリオンヒットを飛ばした作品ばかりだった。
さらに六本木のディスコ「ヴェルファーレ」へ向かう。午後11時45分、プロデュースするアーティストたちが勢ぞろいするカウントダウンライブが幕を開け、新しい年を迎える。
96年1月1日未明、長い夜を完走したはずの小室は、当時はまだ実験的だったインターネットラジオの収録に参加するため、愛車のフェラーリで都心を走っていた。そして突然、思いも寄らない感情に襲われた。200万枚超のセールスを記録するglobeの「DEPARTURES」の発売日の朝のことだった。
- 小室哲哉の午前5時46分「本当の応援歌に」 起こしたムーヴメント
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「運転している時、ふと込み…
