ドイツ北西部エムデンにある自動車大手フォルクスワーゲンの工場。電気自動車が製造されていた=2025年2月18日、寺西和男撮影

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した2025年1~3月期決算は、純利益が前年同期比43.4%減の18億3100万ユーロ(約2970億円)だった。中国で苦戦し、収益への貢献が大きいポルシェやアウディの販売はともに前年同期を下回ったことが響いた。

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 売上高は同2.8%増の775億5800万ユーロ。グループ世界販売は同1.4%増の213万台。主力の欧州や北米で販売が伸びた一方、販売の約3割を占める中国は減少した。

 本業のもうけを示す営業利益は同36.9%減の28億7300万ユーロ。欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2)排出規制への対応に伴う引当金や構造改革費用などの計上が響いた。

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