フジテレビは6日午前、元タレントの中居正広氏に関する一連の問題について、自社の取材に基づく検証番組を放送した。前社長の港浩一氏ら当時の幹部を取材し、「場当たり的な対応と危機意識の希薄さ」などと判断の誤りを指弾した。
番組のタイトルは、「検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~」。午前10時から同11時45分まで、CMを挟まずに放送された。
3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書は、元フジアナウンサーの女性が2023年6月に、中居氏から「性暴力」を受けたと認定(中居氏側はこれについて一部反論)。取引先から社員に対して「業務の延長線上」で行われた、重大な人権侵害だと指摘した。
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フジ側の対応については、港氏や当時専務の大多亮氏らが、コンプライアンス部門への情報共有などを怠ったと批判。数人の壮年男性のみの偏った視点で検討した結果、人権問題と捉えることができなかったと断じた。
番組ではこうした経緯を踏まえながら、当時の経営陣らがどこで判断を誤ったのか、また問題の背景として指摘された組織風土がどのようなものだったかについて、独自に関係者の証言を集めて検証した。
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