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「ケロポンズ」の平田明子さん(左)と増田裕子さん
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 25日から新潟県湯沢町の苗場スキー場で開かれる、日本最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」。例年、ヘッドライナー(トリ)を務める国内外の著名ミュージシャンに大きな注目が集まるが、フジロックには、親子連れの音楽ファンを魅了し続けている「キッズたちのヘッドライナー」がいる。今年で12回連続の出演となる、2人組のユニット「ケロポンズ」だ。

 大自然に囲まれた山あいの会場なだけに、フジロックには、天気の変化に備えて登山時のような装備をした大人の観客が目立つ。一方、幼い子どもを連れて、一緒に音楽を楽しみに来る人もたくさんいる。会場内には小川や遊具など、子どもと遊べる場所もたくさんある。

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 ケロポンズは26日午前11時から、メインステージの一つ「Gypsy Avalon」に出演。熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」と共演する。

代表曲「エビカニクス」 で踊りまくる子どもたち

 代表曲は「エビカニクス」(2002年にリリース)。エビとカニの着ぐるみを身につけた2人が、踊りながら「エビ!」「カニ!」とテンポ良く繰り返し、全国の幼稚園児や保育園児に大人気だ。ミュージックビデオは12年にYouTubeに投稿され、これまでに約1億7千万回も再生されている。

 フジロックでは例年、子どもたちが持参したり会場で購入したりしたエビやカニの「爪」を手にはめ、ステージ上の2人に合わせて歌って踊りまくる。また、どんなときも自分の心を大事にしようと元気よくエールを送る「こどもロック」や、人気の童謡をギターなどでアレンジした「にじ」などの人気曲でも観客が大盛り上がりする。

 メンバーの「ケロちゃん」こと増田裕子さんと、「ポンちゃん」こと平田明子さんは、ともに作詞・作曲とボーカル、ピアノを担当。増田さんはアコーディオン、平田さんはパーカッションとウクレレ、リコーダー、動物の鳴きまねも担当する。

 ケロポンズを結成したのは99年。フジロックが3回目を迎えた年だった。

子どもたちに毎年大人気のケロポンズのお二人に、フジロックに出演するようになったきっかけや、最初に出演したときのこと、親子連れのお客さんへのアドバイスなどをじっくり聞きました。

「ロックフェスに子どもが!」驚いた

 増田さんは国立音楽大学の幼…

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