フジテレビが27日に開いた記者会見は、翌日未明まで10時間超に及んだ。大手報道機関に加え、インターネットメディアやフリーの記者も出席。人権への配慮などを理由に経営陣が明確な説明を避ける一方、記者側からヤジが飛ぶなど騒然とする場面もあった。会見をどう見たのか。社会とメディアの関係に詳しい日本大学の西田亮介教授に聞いた。
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フジテレビを始めとする放送事業者は、公益性が極めて高く、今回の問題について記者会見で説明するのは当然だ。その意味で(17日の)最初の会見は明らかに閉鎖的だった。
ただ、今回の会見は最初から難しさを含んでいたのも事実だ。かなりセンシティブな私人間のトラブルでもあり、フジ側が現時点で説明できる事項は、もともとあまり多くないことは明らかだったと考える。フジ側、記者側に分けて課題を述べたい。
まず会見の運営面だが、10…