フジテレビは5日、フジの元経営陣の2人に法的責任を追及すると明らかにした。対象となるのは港浩一前社長と大多亮元専務。3月に公表された第三者委員会の調査報告書から、問題をめぐる2人の一連の対応を振り返る。
大多氏が、元タレントの中居正広氏による共演者の元女性アナウンサーへの「性暴力事案」について報告を受けたのは、事案の発生から2カ月以上経った2023年8月だった。
調査報告書によると、大多氏は、女性が入院していたことは知っていたが、「男女間のトラブルで心を痛めている」としか聞かされていなかったという。当時の編成制作局長が、女性が「誰にも言わないでほしい」と希望していたことを受け、報告していなかった。
大多氏はすぐ港氏に電話し、そのまま元編成制作局長らとともに港氏の部屋に移動。港氏はその場で、性暴力事案があったことや、女性が自死の危険性も含めて危険な状態にあると診断されていることを聞かされた。
しかし港氏や大多氏は、業務…
