25日午前から始まったフジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会には、多くの株主らが詰めかけた。どのような思いで、見届けたのか。
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株主総会には3364人が出席し、約4時間半にわたった。
株主として出席、質問をした後、多くの報道陣の注目を集めたのは、実業家の堀江貴文氏だった。かつてライブドア社長だった2005年に、当時のフジテレビを傘下に有していたニッポン放送の株を大量取得して、フジと激しく対立した経緯がある。
堀江氏はFMHの新社長候補の清水賢治氏を評価し、同社について「良くなる可能性が出てきたのかなとは思った」と話した。
総会では「FMHは認定放送持ち株会社を続けるのか」と質問し、会社側は「色んな選択肢を検討する」との回答だったと説明。「IP(知的財産)やメディア事業で、ネットフリックスを追撃するなら、認定放送持ち株会社であることは経営の足かせになる。その質問をしたかったので、当ててくれてよかった」などと話した。
今回初めて総会に参加した人もいた。
東京都の会社役員男性(71)は「最初は怒号も聞こえたが、思っていたよりも落ち着いた総会だった」と振り返る。約5年前から株主で、質問に丁寧に答える新社長候補の清水氏の姿を見て「期待感が増した」という。
「テレビといえば、やっぱりフジテレビ。一からスタートという気持ちで頑張ってほしい」
一方、冷ややかな声もあった。
「コンプライアンスという言…