フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は23日、社外取締役12人の選任を求めている米投資ファンドのダルトン・インベストメンツ側から候補者1人を差し替えるとの書面を受け取ったと発表した。FMHは、日本国籍を持たない候補者が取締役に選任された場合、原則として認定放送持ち株会社の認定が取り消されると指摘していたという。

 ダルトン側は16日、6月予定の株主総会で、SBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏やダルトン共同創業者ジェームズ・ローゼンワルド氏ら12人を取締役候補として株主提案すると明らかにしていた。

 FMHはこれに対し、日本国籍を持っていないと思われる候補者が含まれており、放送法に抵触する恐れがあると指摘。ダルトン側は22日付で、その候補者を別の人物に差し替えるとの書面を送ってきたという。

 放送法は、複数の放送局を傘下に持つFMHのような「認定放送持ち株会社」の認定条件として、「日本の国籍を有しない人」が取締役になっていないことを定めている。

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